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「春の祭典」「ボレロ」の振付家・ベジャールさん死去
AFP通信によると、「春の祭典」「ボレロ」などで現代バレエに新しい地平を開いた
フランスの振付家モーリス・ベジャールさんが22日亡くなった。80歳だった。
マルセイユ生まれ。14歳でバレエを始め、ローラン・プティのバレエ団などで踊った。
50年ごろから振り付けにかかわり、ダンサー、ジャン・ローランと結成したエトワール・
バレエ団で「孤独な男のためのシンフォニー」(55年)を発表する。
名声を決定づけたのは59年、ベルギーの王立モネ劇場に委嘱された「春の祭典」。
刺激的なリズムを刻むストラビンスキーの楽曲にのせ、原始社会で男女が
性を謳歌(おうか)するさまを奔放に表現した。
翌年、ベルギーで20世紀バレエ団を結成。円卓の上で踊るソリストを群舞が囲む
「ボレロ」は、ジョルジュ・ドン出演の映画「愛と哀しみのボレロ」にもなった。
87年、本拠をスイスに移し、自らのバレエ団を創設。
「ニーベルングの指環」などを発表した。
関心は思想や文学など多方面に及んだ。ロックバンド、クイーンの曲を使った
「バレエ・フォー・ライフ」(97年)などで舞踊表現の可能性を押し広げるとともに、
02年に若手だけのカンパニーを結成するなど、晩年まで精力的に活動した。
日本ともかかわりが深く、67年に初来日以来、12回の日本公演を開いている。
また、「仮名手本忠臣蔵」を題材にした「ザ・カブキ」(86年)、三島由紀夫をモデルにした
「M」(93年)などを手掛けた。02年には中村歌右衛門にささげる「東京ジェスチャー」も
創作している。金森穣さんら日本人ダンサーが教えを受けている。99年には京都賞を受賞した。
朝日新聞 asahi.com(2007年11月22日20時57分)
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