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・石原知事の“東京ゲロ”論が飛び出したのは、東京国際フォーラムで開かれた“建築界の
五輪”といわれる「UIA2011東京大会」のキックオフレセプションの席上。
UIA大会は世界各国から約1万人が参加するという3年に1度の建築の祭典。この日は、
2011年に開催が決まった東京大会を成功させようと建築家、設計士、ゼネコン関係者ら
約300人が集まって、親睦を深めた。
冬柴鉄三国土交通相の後にあいさつに立った石原知事は、大手ゼネコンがかかわった建物の
デザイン性の欠如を批判した上で「ゼネコンがやるとああいうことになるんでしょうけれど、
建築家の方々はね、自分の感性に問うて意見を出してもらわないと。森(森ビルの森稔社長)
くんもがんばってね、関係者いるかもしれないけど、六本木ヒルズも感心しないねえ。まあ
なんというんでしょうか、みんなバラバラでね」と“石原節”で会場をわかせた。
やや風邪気味の石原知事だったが、発言は徐々に過激さを増していき、「江戸の景観は
素晴らしいものだが、それに比べて今日の東京の姿っていうのはこれはゲロですね。
まあね、こんなに醜い街になっちゃうのはほんとうに情けない話でね」と述べると、さっきまで
笑顔だった出席者の表情が硬くなる場面も。
さらに「これからね、東京の再生のためにみなさんの感覚フルを生かして、場合によったら、
だんなのゼネコンにもたてついてですな、もうちょっとマシな街をつくってもらいたい」と注文。
赤い壁面が問題となっているイタリア文化会館(東京都千代田区)にも触れ「冗談じゃない。
文学でいったらポルノですよ、あんなものは。周りの住民が反対の署名を集めてきたが、
有害な建物でしかない、景観的にみても。こういったものをきちんとした法規で取り締まると
いうことで、大げさになりますけど規制する余地はあると思います」と鋭く批判。
「みなさんが新しいものを作られるときにね、街との調和ってものを考えてもらわんと本当に
どうにもならない」と最後まで言いたい放題だった。(一部略)
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