07/11/16 14:12:29 lBy2km2H0
>>526
>>532
しばらく竹山の胸で泣いて、竹山の薫りと息遣いと暖かさに包まれて、少し落ち着いた俺。
「俺とお前は、まあ、友達・・・だし、今も、これからも、ずっと、ずっと友達だし」
電源を入れたら、携帯には竹山からの着信が6回も入っていた。
竹山は俺と同じくらい、いや俺よりも心を痛めていたのかもしれない。
俺、間違ってた。
竹山の気持ちに応えるよ。友達でも充分うれしいよ。すごくうれしいよ。
俺ができることで竹山と幸せを探すよ。そうやって生きていくよ。
俺が手をつけたラッキーストライクに気がついた竹山。
「タバコは、その、ボトルキープみたいなもんで」
「・・・また来てくれるってこと?俺でいいってこと?」
「皆まで言わせんなって」そう言って竹山は顔を赤らめた。
結局、俺はまた竹山の優しさに甘えることになってしまった。
ごめんよ竹山心配掛けて。
「朝までやってる店知ってるから、行こうぜ、な? 飲めば元気でるぜ」
「じゃあ、べろべろに酔っぱらって、抱きついてもいいか、竹山?」
「おうおぅ、お前が元気だせば抱きついても、何してもいいぞぉ!」
「じゃ、竹山、キスしても・・・いいかい?」
「もお~っ、けっこう元気じゃんお前」
俺と竹山は二人並んで星空の町へ歩き出していった。
完