07/11/14 16:32:31 O
・「どうしてくれるんだ」 40代男性患者の病室で怒声が響いた。病室に入った女性看護師が、
理由も告げられないまま、1人ずつほおを平手打ちされた。関東にある大学病院でのことだ。
泣きながらスタッフルームに戻ってくる若い看護師の様子を不審に思った看護師長が患者に
問いただすと「腎臓病の治療がうまくいかず、透析になったことが受け止められなかった。腹が
たって誰かにぶつけたかった」と打ち明けた。
傷害事件として立件も可能なケースだが、この病院では患者に謝罪してもらうことにとどめた。
医療従事者が患者やその家族から暴力や暴言を受けるケースが増えているという。
医療機関のリスクマネジメントを担当する東京海上日動メディカルサービスの長野展久・医療
本部長は、「治療がうまくいかないなど、患者にとって不本意な結果になったときに、その怒りを
医療従事者にぶつける傾向がある」と指摘する。
患者がこうした怒りを医療従事者にぶつける背景には、医療への過剰な期待がある。かつては
「仕方がない」とあきらめるしかなかったことも、医療の進歩で、「どんな病気でも病院に行けば
治る」「治らないのは医師の治療方針が間違っていたせいだ」と考えてしまう患者が多くなったという。
教育現場で教師に理不尽な要求をつきつける親のことを“怪物”にたとえて「モンスター・
ペアレント」と呼んでいるが、同じように医療現場でモラルに欠けた行動をとる患者を「モンスター・
ペイシェント(患者)」と呼ぶようになっている。
中でも小児科では、学校現場と同様に、非常識な親への対応に頭を痛めている。午前中から具合が
悪いのに「夜の方がすいているから」と夜間診療の時間帯に子供を連れてくる▽薬が不要である
ことを説明しても「薬を出せ」と譲らない▽少しでも待ち時間が長くなると「いつまで待たせるんだ」
と医師や看護師をどなりつける-など枚挙にいとまがない。
治療費の不払いも大きな問題となっている。とくに救急と産科で未収金が多いという。(抜粋)
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