07/11/14 10:32:36 0
・知的障害のある人が車の運転免許取得を目指して学科を学ぶ無料講座=写真=が今秋、
山口市朝田の県立山口養護学校で始まった。同市の湯田自動車学校の職員がボランティアで
講師を務める。「授業のスピードについて行けなかった」「漢字が難しくて……」。これまで取得に
踏み出せなかった人たちは、マイペースで勉強できると期待を寄せる。全日本指定自動車教習所
協会連合会(東京)によると、養護学校に出向いた講座は全国でも珍しいという。
(笹円香)
講座は主に火曜と木曜の午後2時間ずつ。自動車学校の2倍の時間をかけ、自動車学校の
既製テキストの他に手作りのテキストも使って学ぶ。
前期課程に参加している防府市の福田快之さん(18)は「配管の仕事に就くことが決まっている。
出張が多いのでぜひ免許を取りたい」と意気込む。
昨年の試行の講座は12人が受講し、そのうち3人が自動車学校に通い運転免許を取得した。
山口市内の会社員男性(19)は同養護学校生だった昨年、講座を利用して免許を取った。
現在は運輸関係の会社で働く。「足の悪い祖父の役に立ちたい」と、中学生の頃から大人になったら
車の運転をしたいと考えていた。「祖父母がいつか話していた別府温泉に連れて行きたい。
夢がぐんと広がった。
障害者の就業支援をする山口市下小鯖の知的障害者授産施設鳴滝園の岡山久代園長(60)に
よると、知的障害のある人は、仕事をしながら運転免許を取りたいと考えてもまとまった時間がとれず
断念するケースが多い。また、30万~35万円ほどかかる自動車学校の費用を工面できずに
あきらめる人もいるという。
生活保護を受けながら養護学校を卒業した山口市内の会社員男性(19)は「仕事と両立できるか
分からず、一気に大金を出すことに不安もあった。お金をためて絶対免許を取りたい」と来年分の
講座受講を希望している。
(一部略)
URLリンク(mytown.asahi.com)