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五島署は七日、窃盗（空き巣）と住居侵入の疑いで、五島市奈留町浦、同市立奈留中
（山口泰一校長、八十三人）の美術教諭、公文淳雄容疑者（48）を逮捕した。
同署の調べでは、公文容疑者は九月ごろ、同町浦の同僚の女性教諭（42）宅へ不在時
に忍び込み、現金約十三万円を盗んだ疑い。容疑を認めているという。
五島市教委によると同容疑者は、同校に単身赴任して二年目で、教務主任。女性教諭
とは同じ教員住宅。関係者の話では、夏休み前に体調を崩し「自分がなぜここにいるのか
分からない」などと漏らすこともあったらしい。
女性教諭は八月末、お金を教員住宅の自室に保管。十月初旬、なくなっていることに
気付き、同署に届けた。荒らされた形跡はなく、教員らは指紋採取など捜査に協力して
いた。同署の聞き込みなどで同容疑者が浮上。同署は動機や侵入手段などを追及中。
山口校長は「繊細な面があり、生徒が心を開くことも多かった。二学期は精神的に少し
不安定だったかもしれない。子どもたちと保護者にまず謝罪したい」。ある生徒の母親は
「冗談で周りを笑わせるような朗らかな先生。信じられない。子どもの気持ちが心配」と
話した。
同市教委の末永文隆教育長は「引き締めねばならないときに教育への信頼を揺るがす
行為」とし陳謝。「生徒の心のケアに重点を置く」と話した。
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