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首都圏の小学校で昨年、こんなことがあった。
6年生の児童が友達とけんかした。たたかれて鼻血を出したことに父親が激怒、
校長室に怒鳴り込んできた。父親はテーブルの上に座り、校長の胸ぐらをつかんで
「学校の責任だ。傷害罪で告訴する」と迫った。
騒ぎを聞いて集まった担任らは「原因は双方にある」などと説明し、今後は
厳重に指導すると約束した。だが、父親は聞き入れず、「お前ら全員辞めさせてやる」と
廊下にまで響きわたる声で罵倒(ばとう)した。
結局、父親に押し切られる形で警察が呼ばれ、教室で現場検証まで行われた。
たかが子供のけんかにと、警察も困惑気味だった。「最近の親は、いったんキレると
何をするか分からない」と、事情を知る学校関係者が肩をすくめた。
こんな親は決して珍しくはない。今年8月、首都圏から十数人の小中学校教員に
集まってもらい、教育現場で今、何が問題になっているのか、匿名を条件に
語ってもらった。複数の教員が真っ先に訴えたのは、無理難題を押しつけて
学校を混乱させる、一部の親の存在だった。
「うちの子をリレーの選手に選べと、脅迫的な電話を1週間もかけ続ける」
「校庭の遊具で子供がけがをしたから、遊具をすべて撤去しろと求める」
全国の教員らでつくる研修組織「TOSS」の向山洋一代表は、学校に
理不尽な要求を突きつける親のことを“怪物”にたとえてモンスターペアレントと
呼び、深刻さをこう語る。
「先生を先生と思わず、抗議のための抗議をする親がいる。『校長を土下座させた』
『担任を辞めさせた』などと吹聴することもある。モンスターペアレントが
一人でもいれば、その学校は崩壊してしまう」
こうした親に振り回される教員の心労は大変なものだ。
(後略…非常に長文です。リンク先をご覧下さい。)
*+*+ 産経ニュース 2007/11/07[03:37] +*+*
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