07/11/07 02:21:18 bdJWBlBh0
上杉─それで、先ほどいわれた主体性の問題ですが、「同和」対策事業での個人給付の
焦げつきの問題について攻撃がありますが、むろん借りたものは返すことは当然です。
しかし、行政の主体性も問われる必要がある。貸した者が催促する、取りに行くのは当然で
しょう。これは行政の責務でしょう。ところが、十年も十五年もやってこなかった。
このことは行政の主体性のなさでもあるし、裏返してみると差別ではないのか。
稲積(謙次郎。西日本新聞編集局長=当時)─そうなんです。
上杉─催促をしない、取りにも行かないのは、「部落民だから押しかけられるのではないか」
という意識があったのではないのか。部落外ならそういうことはしないでしょう。
ちゃんと催促するでしょう。
われわれも努力しますが、行政も催促するなどの責務をちゃんと果たすという面も強調していい。
(上杉佐一郎対談集『人権は世界を動かす』1991年、解放出版社)
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