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・滋賀県彦根市で開催中の「国宝・彦根城築城400年祭」のマスコットキャラクター、
「ひこにゃん」が、グッズ消滅の危機に瀕している。市は約1100件のひこにゃん
グッズを許可しているが、同祭が終了する今月25日で販売中止を求めているうえ、
26日以降の管理方法を決めていないため。全国に知れ渡り彦根の知名度を押し上げた
“ゆるキャラ”とあって、グッズの販売業者からは市の対応のまずさを批判する声も
上がっている。
ひこにゃんは昨年5月にデビュー。招き猫発祥の地とされる言い伝えにちなんで白猫を
モチーフにしており、愛嬌のある姿が人気を呼んでいる。市が同祭をPRする目的で、
無料で使用を許可してきた。
しかし、同祭終了とともにすべての使用許可が切れるとして、市は25日でグッズの販売を
中止するよう地元業者や商店に要請。市議会では市のキャラクターとして使用するよう
提案されたが、26日以降にひこにゃんを管理する部署さえ決まっておらず、業者側から
継続使用の申請もできないという。
使用期限について、市は「申請時に周知していた」としているが、ひこにゃんが登場する
絵本を制作したサンライズ出版は「年末までの使用を明記して許可された」と反発。絵本の
奥付から同祭のロゴを外すことで、市の要請に対応するという。
彦根城に近い彦根キャッスルホテルは同祭が始まったのち、携帯ストラップやタオルなど
約80種のひこにゃんグッズを販売、土産物の売り上げが前年比で倍増した。終了後も
販売できるよう同祭のロゴを外したグッズも作ってみたが結局、継続は難しいと判断。
23~25日で「売り尽くし」セールを行う。
業者らの困惑をよそに、市は「市のマスコットとしては今後も使いたいので、管理部署や
新たな使用方法などを25日までに示したい」と余裕のありすぎる対応。これに対し、
ある業者は「せっかくのブームに水を差す。そんなことは半年前に決めるのが商売の
常識で、市が観光戦略を本当に考えているのか疑問」と話している。(一部略)
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