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★エノラ・ゲイの機長、92歳で死去
・広島に1945年8月、世界初の原爆を投下したB29爆撃機「エノラ・ゲイ」の機長だった
ポール・ティベッツ氏が1日朝、米オハイオ州コロンバスの自宅で老衰のため死去した。
92歳だった。友人で元代理人のジェリー・ニューハウス氏が朝日新聞の取材に語った。
同氏によると、ティベッツ氏は心臓の持病に苦しみ、2カ月前から衰弱していた。原爆投下に
批判的な人々の抗議活動を恐れて葬儀や墓石を希望せず、遺灰を海にまいて欲しいと
言い残したという。
ティベッツ氏はイリノイ州クインシーに生まれ、37年陸軍航空隊に入った。原爆開発の
「マンハッタン計画」にかかわり、母親の名前から爆撃機にエノラ・ゲイと名付けた。
同氏は生前、原爆投下の正当性を疑っておらず、「投下は戦争を終結させるためだった」
「(投下された原爆は)大きな戦争を抑止してきた」と朝日新聞の取材に語っていた。
原爆投下60年の05年にも地元紙の取材に「(任務を受け)人々を殺すことになると
知っていたが、できるだけ早く(戦争の)大量殺害を終わらせるため任務を全うすること
しか頭になかった」「(後悔は)とんでもない」と答えている。
同氏は45年8月6日未明、エノラ・ゲイの機長としてマリアナ諸島のテニアン島を離陸し、
広島に同日午前8時15分、史上初めて原爆「リトル・ボーイ」を投下した。
URLリンク(www.asahi.com)
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