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【パリ=林路郎】死者191人、負傷者1800人以上を出した2004年3月のマドリード列車
同時爆破テロ事件で殺人罪などに問われた被告28人に対する判決公判が31日、
マドリードの特別法廷で開かれ、ゴメス・ベルムデス裁判長は、主犯格の1人でモロッコ国籍
のジャマル・ゾウガム被告(33)に禁固4万年の実刑判決を言い渡した。
検察側は、死者1人につき禁固30年、負傷者1人につき禁固18年を累計して求刑しており、
同法廷はこれをもとに量刑を決めた。ただしスペインでは、収監の期限を40年としており、同
判決は禁固40年に相当する。
やはり主犯格とされたスペイン人のエミリオ・スアレス被告(30)ら3人にも同様の最高刑が
言い渡された。一方、イタリアの法廷で首謀者と断じられ同国で受刑中のエジプト国籍の
ラベイ・オスマン・サエド・アフメド被告(35)をはじめとする7人については、「証拠なし」として
無罪が言い渡された。
事件では、国際テロ組織アル・カーイダが犯行声明を出し、被告らとアル・カーイダとの関係
が最大の焦点となった。だが、主犯格として指名手配された4容疑者が逮捕を逃れるため
自爆死。司法による全容解明は難航、判決でも事件の「首謀者」は特定されなかった。
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