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・おしゃれ用品として人気のカラーコンタクトレンズによる目の病気が後を絶たない。学会の
全国調査では1カ月で27件にのぼり、入院例も見つかった。医療用と違って品質や販売に
規制はなく、独立行政法人の製品評価技術基盤機構(NITE)は29日、調査委員会を
発足させ、経済産業、厚生労働両省とともに警告表示を義務化する方向で対策に乗り出す。
視力補正が目的でないおしゃれ用のカラーコンタクトは、「瞳がぱっちり大きく見える」「青や
茶色の瞳でモテる」などの宣伝で、10年ほど前から若者に人気の品だ。1セット2000~
8000円程度で、量販店やインターネットで売られている。
日本眼科医会や日本コンタクトレンズ学会でつくる協議会が昨年10月、全国213の眼科
病医院の協力で調べたところ、おしゃれ用カラーコンタクトによる目の病気は1カ月間で
27件報告された。うち失明につながる恐れのある角膜潰瘍(かいよう)・角膜浸潤も9件
あった。
製品事故情報を集約しているNITEによると、8、9月には北海道の医師から角膜疾患3件の
情報が寄せられた。埼玉県消費生活支援センターからは今月、「県内の10代男性が角膜
潰瘍で入院した」との通報があった。患者の男性は「量販店で買った。着けて違和感が
あったので外したが、右目が曇って見え、両目が開かなくなった」と話したという。
カラーコンタクトには医療用とおしゃれ用の2種類がある。視力を補う医療用は薬事法で
品質や販売が規制されているが、おしゃれ用は雑貨品扱いで規制がない。業界団体も
ないため、業者の数や売上高すら分かっていない。
国民生活センターが05年度、おしゃれ用10銘柄を調べたところ、4銘柄で色素の流出が
見つかった。うち2銘柄は細胞毒性も検出され、かゆみの原因になる「眼粘膜刺激」を
起こす恐れがあるとわかった。
問題は国会でも取り上げられ、経産、厚労両省は5月、小売各団体に対し、使用上の注意を
客に十分知らせるよう文書で要請した。
両省とNITEは、流通と健康被害の実態を調べる調査委員会を設置、その初会合を29日に
開く。(一部略)
URLリンク(www.asahi.com)