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中教審が今回、反省点として挙げるのは、
〈1〉「生きる力」とは何か、なぜ必要なのかを、国が教師や保護者に伝えられなかった
〈2〉「生きる力」の象徴として、「自ら学び自ら考える力の育成」を掲げたが、
子供の自主性を尊重するあまり、指導をちゅうちょする教師が増えた
〈3〉総合学習の時間を創設したが、その意義を伝えきれなかった
〈4〉授業時間を減らしすぎたため、基礎的な知識の習得が不十分になり、
思考力や表現力も育成できなかった
〈5〉家庭や地域の教育力の低下を踏まえていなかった―の5点。
ゆとりが強調されたことで、教師が基本的な知識を教えることまで「詰め込み教育」ととらえ、
避けるようになったと振り返るとともに、主要教科の授業時間が減って、
観察やリポート作成の時間がなくなったと分析。さらに、家庭や地域の教育力が低下し、
生活習慣や規範意識を身につけさせる上で学校の役割が増していたのに、
その認識もなかったと反省している。
中教審は、こうした反省を踏まえ、次の学習指導要領では、
「生きる力」をはぐくむという理念は残しつつ、
十分な授業時間の確保や道徳教育の充実を図る必要があると結論づけた。
近く公表する「審議のまとめ」を基にさらに議論を進め、来年1月ごろに答申をまとめ、
文科省が今年度内に学習指導要領を改定する。
同省はこれまで、「運用面で問題があったが、ゆとり教育の理念は間違えていない」などとし、
明確な反省を示してこなかった。
(終)