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・東京都荒川区で19日早朝、無職男(26)が、所有するエロ本をこっそり処分するため
公園で燃やしていたところ、煙に気づいた住民に119番通報されてしまった。ポンプ車
4台に消防隊15人、大勢の消防団員にやじ馬まで出動する大騒ぎに。
「近くに捨てているところを、誰かに見られるのが恥ずかしかった」
尾久署にこう供述する男の住まいは、8階建て高級マンション。両親と3人住まいで、
事件直前まで病気で入院していたことから、久々に戻った実家で、隠してあった使用
済みエロ本を一気に処分しようとしたことが悲劇の始まりだった。
合計20冊以上のエロ本の処分に困った男は、朝6時ごろ、小型ゴミ箱に3冊を詰め込んで
外出。1キロほど離れた尾久橋近くの側溝で、持参したぼろきれにライターで火をつけ
最初の焼却を実行。再び自宅に戻り、今度は1.5キロ離れた「都立尾久の原公園」に
“出動”し、再び焼却を実施した。
結局、往復30分以上かかる公園と自宅を、ゴミ箱を抱えたまま3回も往復し、4回目の
“出動”で最後の数冊を燃やし始めた午前8時半ごろ、着火用ぼろきれから思いのほか
煙が上り、通報された。駆けつけた警察と消防に取り囲まれて確保されたとき、男は
燃えゆくエロ本をしゃがんでじっと眺めていたという。
成人雑誌編集長を務める男性は、「完全に証拠隠滅したかったところをみると、AV全盛の
現代にあって、エロ本をこよなく愛する青年が、お世話になった本を最後にきちんと弔い
たかったのではないでしょうか」と話す。
本の中身は「書店に売られている成人向け雑誌や漫画の類。本の内容に問題があれば
違った捜査展開になったのですが、拍子抜けしました」(尾久署幹部)。
公園側に40年以上住んでいる文具店店主(65)は、「朝から消防車がきてワーワー
騒いでいたけど、そんな理由だったの?」とあきれ顔。
エロ本を包み込んだ炎は、周囲に燃え広がることもなく、事件性もなかっため、男は「廃棄物
処理法違反」で始末書処分となり、お灸を据えられた後に釈放された。(一部略)
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