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世界最大の投資ファンド、米ブラックストーン・グループが日本に初進出することが明らかに
なった。近く東京・丸の内のAIGビルに日本法人の株式会社「ブラックストーン・グループ・
ジャパン」を設立、日本での事業計画などを来月正式発表する。同グループは中国政府が出資する
ファンドで知られるが、米ニューヨーク証券取引所に上場し、自社株を対価に日本企業を買収する
「三角合併」も可能となる。巨額の資金を動かせる最大手ファンドの上陸は、日本のM&A(企業の
合併・買収)市場を大きく揺るがすことになりそうだ。
ブラックストーン・グループがこの時期に日本法人を設立して本格的に上陸するのは、
低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題で世界の金融市場に動揺が収まらない
中で、日本では優良資産を多く抱える企業の事業再生や、産業界で買収など大型再編がこれから
本格化すると判断したため。投資案件を開拓し、グループが運営するファンドに助言を行って
収益拡大を図るねらいとみられる。
手始めに、国内のホテルなど不動産投資を手がけ、その後は市場動向をにらみながら企業買収に
関与する見通しだ。
関係者の話では、日本法人の代表には、ブラックストーンのマネージングダイレクターで
日系人のアラン・宮崎氏が就く。新生銀行▽米投資ファンドのローンスター▽米大手証券の
ゴールドマン・サックス-に在籍したM&Aや不動産投資の専門家が参加、5人程度で業務を始める
予定。
>>2以降に続く