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・「部活の練習がうるさい」「児童館で遊ぶ声が騒がしい」―。学校や公園などで、子供の
声を巡って、周辺住民との摩擦が生じるケースが増えている。
最近では、東京都西東京市にある公園の噴水で遊ぶ子供の声を東京地裁八王子支部が
騒音と認定し、市が噴水を止める事態に発展した。
読売新聞が全国の県庁所在地、政令市、東京23区の計73自治体を対象に調査を行った
ところ、各地の自治体が、子供の声や部活動で生じる様々な音に対する苦情の対応に
追われている実態が浮かび上がった。
今回の調査では、48自治体で何らかの苦情が寄せられていた。
東京都北区の小学校で今年7月、ブラスバンドや合唱など、日ごろの練習成果を発表する
音楽会が行われた。会場の体育館には冷房がないため、窓を開け放っていたところ、
体育館裏に住む人から苦情の電話があり、窓を閉めて続行した。
区教育委員会の担当者は「地域の方には事前に音楽会について知らせて、理解を求めて
いたのだが、難しいところだ」と話す。
松山市の中学校には2、3年前、「野球部員の声やボールを打つ音がうるさい」と苦情が
寄せられた。野球部の練習に掛け声は付き物。気合を入れるため、一球ごとに声を出していた。
住民との話し合いの結果、声出しはやめることになった。野球部は今も黙々と練習しており、
住民は「以前よりは静かになった」と納得しているという。
放課後の子供の遊び場である児童館も、例外ではない。東京都練馬区ではこの1年間に、
住宅地にある児童館2か所について、「子供の声が響いてうるさい」という苦情があった。
窓やカーテンを閉め、子供たちに「館内では静かに遊びましょう」と指導し、子供が大声を
出す度に、職員が注意しているという。(>>2-10につづく)
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