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〈日本のテッペン:2〉よみがえる、儀式と古道 静岡・村山浅間神社「水ごり」
深い緑と静寂に包まれた神社の境内に、白いふんどし姿で並ぶ中学生。
大勢の見物客に見守られ、富士山が蓄えたわき水を全身に浴びていく。
開山祭で、神主からおはらいを受ける富士根北中学の生徒たち=静岡県富士宮市の村山浅間神社で
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静岡県富士宮市の村山浅間神社で7月初旬にあった開山祭。
地元の子供たちは冷水で身を清める「水ごり」を体験した。
「昔の修験者の気持ちに近づけたかな」と富士根北中学1年の渡辺太也君。
ぬれた体をさすりながら、富士山の歴史を肌で感じているようだ。
12世紀末ごろに建立されたといわれる同神社は、富士修行の拠点として江戸時代まで栄えた。
その後、明治の修験道廃止令などで衰退し、水ごりも途絶えた。
「富士山を象徴する儀式をよみがえらせたい」
地元の有志が水ごりの石場を掘り出し、01年から同中学の生徒が儀式に参加するようになった。
田子の浦港から登る旧道の整備も始まり、04年、約1世紀ぶりに「村山古道」が復活した。
中心になった神奈川県藤沢市の登山家畠堀操八さん(64)は
「富士山を慕う村山の人たちの協力のお陰です」。1年かけて深いやぶを刈り続け、
昨年は古道のガイドブックも出版した。
山梨県側でも続く古道復活の動き。大勢の有志に支えられ、富士山の歴史がよみがえっている。
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