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★ベネッセ:執行役員が部下殴る 降格も検討--相次ぐ不祥事
「進研ゼミ」で知られる通信教育最大手のベネッセコーポレーション(岡山市・福島保社長)で、
高校・大学事業部門のトップを務める執行役員の男性(53)が9月末、会議途中に部下の男性を
殴っていたことが分かった。執行役員はその後謝罪したが、同社は教育を扱う企業として影響が
大きいとして、月内に降格を含めた厳正な処分を行う方針だ。ベネッセでは今年2月、当時の
社長が週刊誌の女性問題報道で退任しており、相次ぐ不祥事となった。
暴力を振るったのは、進研ゼミの高校講座や高校生対象の進研模試などを担当する高校大学
教育事業本部の本部長。昨年買収した高校生向け予備校「お茶の水ゼミナール」の社長も務めて
いる。
ベネッセの説明によると、9月25日午後6時半ごろ、東京都内のビルで同事業本部の会議を
開いた際、部下の同本部長室室長(42)と口論となり、その場を退席。追いかけた室長のほおを
2回殴ったという。2日後に匿名の内部通報があり発覚。本人から事情を聴いたところ、「(会議を)
本気でやりたいという表れだったが、大人げなかった。申し訳ない」と認めたという。
同社では、「高い倫理性を求められる教育産業に携わる社員として、どんな理由があろうと
暴力は許されない」(広報・IR部)として、社長をトップとする懲罰委員会を開いて、懲戒処分の
内容を検討している。【千代崎聖史】
毎日新聞 2007年10月22日 東京朝刊
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