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★比内地鶏偽装:秋田・大館の加工会社、10年前から使わず
秋田県大館市の肉製品加工会社「比内鶏」(藤原誠一社長)が、比内地鶏と表示した肉や卵の
くん製に、比内地鶏を使っていなかったことが分かった。少なくとも約10年前から偽装していたと
いう。県が20日発表した。
県によると、大館保健所に匿名電話で情報が寄せられ、同保健所が16日、食品衛生法に基づき
同市の工場を立ち入り検査した。さらに、県生活環境文化部は20日、景品表示法違反などの疑いで
検査した。藤原社長は「社長に就任した約10年前から比内地鶏はまったく使っていなかった」と答えた
という。製品の外装は「秋田県産比内地鶏くんせい」となっているが、偽表示とみられる。同社は17日
から製造を中止し、製品回収を始めた。偽装発覚を受け県は公正取引委員会と協議のうえ、処分を
検討する。
同社は年間売上が3億数千万円で従業員16人。スーパーなどに鶏製品を出荷している。
比内地鶏は名古屋コーチン、薩摩地鶏と並ぶ、日本3大地鶏の一つ。
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