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前回のコラム「テレビ関係者は『初音ミク』を侮ってはいけない」では、続々登場
しているオンラインの制作ツール類が、ネットでのコンテンツ制作の分業や共有を推進し、
テレビを見るより自らコンテンツ制作を楽しむというスタイルに発展する可能性に
ついて述べた。ところがもう1つ、テレビ関係者が今一度認識しておいた方がよいことが、
ある番組をきっかけにまたはっきりしてきた。
TBS系列で10月14日に放送された情報バラエティー番組「アッコにおまかせ」で音声合成
ソフト「初音ミク」を紹介したコーナーに対し、一部ネット上で批判が相次いでいる。
初音ミクは、気になる最新キーワードを紹介するコーナーで「無限ぷちぷち」とともに
取り上げられた。3分弱のVTRは初音ミクで楽曲を制作するユーザーと、初音ミクを開発
した会社への取材で構成され、前半部分はソフトの概要と開発にいたった経緯が説明されている。
ネットで特に問題になっているのは、ユーザーの部屋に張られたアニメのポスターや
コスプレ用の制服、ユーザーがフリーターであることを揶揄したナレーションなどが流れた
後半部分だ。ソフトウエアの純粋な紹介ではなく、アニメやコスプレにはまるオタクの奇妙
な生態、といった取り上げられ方をした点に批判が集まった。
ボクシングや相撲などの問題とは異なり、今回の初音ミクの件が世の中的にほとんど騒ぎ
にならないのは、「アッコにおまかせ」の取り上げ方が、世の中の多くの人々とそれほど
ズレてはいなかったからだ。地上波テレビは常に視聴者が求めているものに迎合する。読者
の中にはこのことに全く納得できない人もいると思うが、テレビは数字が取れないことはやらない。
(続く)
■ソース(日経新聞)
URLリンク(it.nikkei.co.jp)
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