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前首相あて封書から銃弾 ８月下旬、差出人に右翼団体名
安倍晋三前首相あてに銃弾が入った封書が送りつけられる事件が８月にあり、警視庁公安部は
１８日、差出人として名前があった右翼団体山匝（さんそう）塾（千葉県東金市）の事務所など
数カ所を銃刀法違反容疑で家宅捜索した。ただ、同塾は「心当たりがない」と説明しているといい、
警視庁は慎重に捜査している。
調べでは、８月下旬、前首相あての封書が内閣府に届いたが、料金不足で東京中央郵便局
（千代田区）に送り返された。同局で調べたところ、銃弾１発と、前首相に靖国神社参拝を求める
内容の手紙が見つかった。消印は東金市内の郵便局で、差出人として、山匝塾の団体名と
同塾構成員（３１）の氏名が書いてあった。
山匝塾をめぐっては、山口県光市の母子殺害事件の主任弁護人を脅す文書と実弾１発入りの
封書が７月、朝日新聞東京本社に郵送された事件でも、差出人として塾と構成員の名前が記載
されていた。
また、千葉県警は９月、政治資金規正法違反（虚偽記載）容疑で同塾を捜索、会計責任者の
男（３５）を書類送検した。
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