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・2011年春の九州新幹線鹿児島ルート全線開通に合わせ、工事が進む博多駅で、
JR九州などが対応に苦慮する問題が生じている。夜間の工事が本格化し、駅で
寝泊まりするホームレスに危険を及ぼしかねない事態になっているのだ。
JR側は、福岡市に対応を要請したが、市は「緊急性が低い」などとして消極的だ。
寒さが募るこれから冬にかけ、毎年駅には100人ほどのホームレスが集まる。
人命にかかわる問題だけに、善処を求める声が上がっている。
深夜午前零時半すぎ。駅コンコースにはホームレス約60人が眠りについていた。
年配の男性が多いが、女性もいる。そのそばで作業員が台車を押して移動させたり、
重機を走らせたりしている。コンコースに重機のけたたましい音がいつまでも響く。
ホームレスの男性(50)は「工事の音で何度も目が覚め、熟睡はできん。でも駅で
危ない目にあったことはなく、公園より安全だ」と話す。
駅ではJR九州などが新博多駅ビルの建設工事などを進めている。コンコース内での
作業は深夜から早朝まで続き、11年春近くまで行われる見込みだ。
JR側は、ホームレスにコンコースから移動するよう声を掛けているが、効果は薄いという。
工事が本格化してきた8月上旬、JR九州とJR西日本は、ホームレスを受け入れる自立
支援センターの設置を福岡市に要請した。駅は公園などに比べ、安全で暖かく、周辺には
空き缶回収などの仕事も多い。寒さが厳しくなるにつれ、ホームレスが増え、工事の
危険度がさらに高まることが予想されるためだ。
だが、市は対応に動いていない。理由を「気になっているが、危険な場所に自らいる人たち
よりも、高齢などで保護の緊急性が高い人や自立への意欲が強い人を優先的に支援している。
博多駅までは手が回らない」(保護課)と説明する。
ホームレスに食料などを提供している支援団体「ニューライフ」の市橋正事務局長は
「工事で命にかかわる事故が起きてからでは遅い。福岡市が受け入れ施設を造るなど
解決を図るべきだ。相当な費用がかかるため民間団体だけで解決するのは難しい」と
話している。(一部略)
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