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・先月16日、ネパールから1人の少女が来日し、仙台市の東北大病院に入院した。先天性障害で
小腸を失った少女は一時、生命さえ危ぶまれたが、最近は自ら立ち上がり、再び笑顔を見せるように
なった。闘病を支えるのは、小児外科医たちの尽力と、ボランティア通訳や募金などの善意だ。
少女は地方都市ラトナガルに住んでいたアーバ・ドゥワディちゃん(7)。今年、夏休みでカトマンズに
来ていた時に「腸回転異常症」を発症した。異常症は、小腸などの先天的な癒着が原因で、腸が
ねじれ、壊死してしまう難病だ。
カトマンズでは診断が遅れ、アーバちゃんは8月上旬、小腸のほとんどを切除した。だが、病状の
回復は望ましくなく、現地の医師は、父親のアルンさん(27)と母親のバワニさん(30)に「救う道は
小腸移植だけ」と告げた。必死に情報を集めた2人は、東北大病院が小腸移植の実績を持つことを
知り、メールで繰り返し受け入れを打診した。
同病院小児外科の天江新太郎准教授は「本当に助けられるのか。治療費はどうするのか。悩み
ましたが、家族の熱意に負けました」と話す。現地の学校や新聞で、アーバちゃん支援の動きが
広がったことも、受け入れの決断を後押しした。
天江准教授らは、アーバちゃんに高カロリー輸液の大量投与などを行って体力の回復を促す一方、
毎月70万円かかる治療費をまかなうため、小児外科医局として基金を設立した。全国から既に、
1000万円以上の募金が寄せられた。
病院近くに住む30歳代の男性も、「手伝いたい」とネパール在住経験を生かし、ネパール語
通訳をボランティアで買って出た。
栄養分投与のおかげで、アーバちゃんは現在、院内学級に参加できるまで元気になり、音楽や
塗り絵に夢中になっている。日本語の勉強も始め、「将来はお医者さんになり、病気の人を
助けたい」と話す。
だが、今後の治療の道のりは長い。数年間、大量投与を続けながら、身体の成長に伴う小腸の
機能回復がみられなければ、最終的には小腸移植を検討しなければならない。
支援活動の相談は、小児外科医局へ。(一部略)
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