07/10/15 23:21:18 0
出産や手術などで大量出血した際に投与された血液製剤でC型肝炎ウイルスに感染したと
して、患者らが国と製薬会社に損害賠償を求めた「薬害肝炎大阪訴訟」の控訴審で、原告側
は15日、大阪高裁(横田勝年裁判長)に和解希望案を提出した。
被告の国も同日、和解のための協議に応じると同高裁に回答し、全国5地裁に起こされた
同種訴訟で初めて和解協議が始まる見通しになった。
原告側は和解希望案の内容について「高裁の意向で明らかにできない」としているが、これ
まで国に法的責任を認めて謝罪するよう求めており、国が責任を認めない場合は和解協議
が難航するとみられる。
この日記者会見した原告側の山西美明弁護士は「和解希望案は全国の原告の総意。国が
協議に応じる姿勢を見せたのは解決への第一歩だが、これからが勝負」と気を引き締め、
原告代表の桑田智子さん(47)は「原告は全国で5人亡くなっており、一刻も待てない」と
話した。被告の製薬会社、田辺三菱製薬(旧三菱ウェルファーマ)は「合併で新会社が発足
したばかり」と同高裁への回答を見送っている。
舛添厚生労働相は15日夕、「大阪高裁の求めに応じ、午前中に国としての考え方を伝えた」
と報道陣に述べ、同高裁の和解に向けた協議に応じると正式に回答したことを明らかにした。
詳しい回答内容は明かさなかったが、「原告の方々も話に応じたということなので、原告の
和解案を見て、大阪高裁の意見も聞いてやっていく」と説明した。
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