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★「お布施」「企業スポンサー」欧米音楽ビジネスモデルの変化が示すもの
・偶然ではあるが今月、2つの世界的に有名なロックバンドが、音楽業界の伝統的な
ビジネスモデルを逸脱したやり方で新しいアルバムを発売する。しかも、この2者が
取った手法は、アプローチの仕方が全く正反対となっている。ほかのメジャー
アーティストもこうした動きに追随しようとしており、必ずやほかのコンテンツや
メディアにも波及するであろう。そのとき、日本のコンテンツ・メディア業界は
大丈夫であろうか。(岸博幸の「メディア業界」改造計画)
■「ネット上のお布施」モデル
その一つは英国のレディオヘッド(Radiohead)というバンドである。アーティストが
アルバムを発売する場合、通常はCDでもダウンロードでも当然値段が付けられて
いて、ユーザーはその値段を払って購入する。しかし、レディオヘッドは、
10月10日に発売した新しいアルバムのダウンロードの値段を設定せず、
ユーザーが自分で決められるというアプローチを取った(CDでの販売については、
ボックスセットで40ポンドと値段が設定されている)。ユーザーが自分で
払いたいと思った金額を払えばいいので、1ポンドでも100ポンドでも、
同じ音楽を購入できるのである。
欧米の美術館には、ニューヨークのメトロポリタン美術館に代表されるように、
入館料の目安はあるが個々の入場者が払う額は自分で決められるという例が
散見される。お金のない学生は1ドルでもいいし、お金持ちで美術が好きな人は
100ドルを払うかもしれない。今回のレディオヘッドのやり方は、これと
ほぼ同じであり、日本で近い例を考えると「お布施」が最もぴったり来るであろうか。
(以下省略)
※以下の部分はソース元にてご確認ください。
ソース/日本経済新聞社 IT+PLUS
URLリンク(it.nikkei.co.jp)