07/10/12 17:05:00 hgGkwFCj0
【断 大月隆寛】「11万人」発表の「歴史認識」
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
沖縄の「集団自決」が「軍の強制」だった、という教科書記述を削除するかどうかを
めぐって、先日現地で開かれた県民集会の参加人数が「11万人」と報じられていた件、です。
その数字って水増しじゃないの?という素朴な疑問が主にインターネットを介して提起され、
寄ってたかっての「検証」沙汰(ざた)で疑惑はさらに拡大中。県庁以下、地元自治体が
半ば業務のような形で「協力」し、まるで県民の義務のような空気さえつくられていったこと、
本土から大挙して「運動」団体が動員されていたこと、なども暴露されつつある。
まあ、この種の政治がらみの「運動」には立場を問わずつきものの仕掛けなわけで、
関係者には「何をいまさら」でしょうが、でも、事実かどうかも含めて、そういう政治がらみの
舞台裏が判断材料として国民同胞に広く知られるようになるのは、まさに「情報公開」。
ネット環境の普及がもたらした新たな「民主化」の一端です。
なのに、地元沖縄のメディア以下、その「11万人」を公式発表として広めてまわった
自称「良心的」で「リベラル」なあの新聞、このテレビ局は軒並み、疑惑をひたすら黙殺。
居丈高に「格差社会」を糾弾、中央/地方の平準化を唱えながら、おのれに都合のいい
こういう「格差」は放置温存なわけで、二枚舌もここに極まれり。そんな彼らこそが
ほかでもない、当の沖縄県民を、その戦争体験も含めた「歴史」を最もバカにしています。
今回の「11万人」公式発表という事態もある意味、かつての「集団自決」と共通の背景で
起こったことかもしれない--そんな、そうそう変わりようのないわれらの“ココロの習慣”の
水準もまた、真の「歴史認識」の一環として重要なはず、です。(民俗学者)