07/10/12 12:39:20 0
「要請行動で絶対に撤回させる」「大臣の資質に欠ける」―。検定意見撤回を求める県民の要請に対し、
かたくなな姿勢を崩さずに国会答弁をした渡海紀三朗文部科学大臣に対し、十五、十六の両日に上京
して検定意見撤回を訴える県民大会実行委員会の関係者や「集団自決(強制集団死)」の研究者や体
験者からは怒りの声が上がった。
県民大会実行委副委員長の玉寄哲永県子ども会育成連絡協議会長は「審議委員をひな壇のお飾りに
した上で審議をせずに教科書調査官の検定意見を通していながら、撤回に応じないのは絶対に許せな
い」と憤る。「国会の場でもうそを突き通すなら誰が文科相でも変わらない。政府の大うそ、不正を撤回
まで追及したい」と要請行動に向け、決意を新たにした。
同じく副委員長の小渡ハル子県婦人連合会長(78)は、「ばかにするにもほどがある。どうしても納得が
いかない」と語気を強めた。小渡会長自身は、新潟県で行われる全国地域婦人団体研究大会に出席し、
教科書問題で検定意見撤回を求める決議を提起するため要請行動には参加できない。「全国の会員
三百五十万人の総意として決議し、総理や大臣に声を届けるようにする。全国に支援を広げていくことも
必要」と多方面から声を上げることの重要性を指摘した。
座間味島での「集団自決」の体験者、宮城恒彦さん(73)は「ただ『撤回できない』と言われても、納得
できる県民は誰もいない。過ちを直すだけなのに、なぜ素直に、元通りにできないのか」と反発。「沖縄を
見下しているような、差別的なものを感じる。沖縄戦の専門家を審議員に入れるという話も、沖縄だけの
問題に封じ込めようとしているようだ」と怒りをあらわにした。「教科書が元通りになるまで、徹底して戦う
しかない」と力強く話した。
「政治介入はできない」とする渡海文科相の姿勢に対し「沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育
をすすめる会」事務局長の山口剛史琉球大准教授は「歴史の事実判断が間違っているのを指摘することが
なぜ政治介入にあたるのか」と批判。「行政の長、監督責任者として審議会の運用の間違いを正すことが
まったく理解できないのは資質がない証拠だ」と分析した。(後略)
ソース
沖縄タイムス URLリンク(www.okinawatimes.co.jp)