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民主党の小沢一郎代表は10日、党機関誌などで提唱したアフガニスタンの国際治安支援部隊
(ISAF)への参加について党内若手などから異論が出ていることについて、「イヤなら離党する
以外にない」と断言した。小沢氏としては政党政治における“正論”を述べた形のようだが、今後
の党内対立の火種にもなりそうだ。
「多数で決めたことは党の方針に従って行動しなければ党人ではない。イヤなら離党する以外
ない」。小沢氏は10日の記者会見で、きっぱりと言い放った。
問題となっているのは、小沢氏が今月に入って党機関誌や月刊誌で、海上自衛隊へのインド洋
での給油活動に反対する一方、ISAFへ武力行使も含めて参加する考えを示したことだ。
政府・与党から「武力行使は憲法からして認められない」(石破茂防衛相)と批判が出る一方、
民主党内からも「党内で決めた事実は確認していない」(枝野幸男元政調会長)などと反対の声
が起きていた。
民主党の前原誠司元代表は同日夜、都内のホテルで開かれた公開討論会で「正直、小沢代表
と私の認識は違う。党内で意見集約はまだだ」としたうえで、「旧民主党の議員には小沢代表の
考え方に違和感を覚える人間はかなりいる」と公然と異論を唱えた。
社民党の福島瑞穂党首も同日の会見で「小沢氏の見解は違憲だ」と批判した。
ただ、小沢氏も「ISAFの主力の治安維持には非常に疑問を持っている。何より生活が安定する
ことが大切だ」と軍事部門への直接参加には慎重な姿勢を示すなど、今後の議論の余地は残し
ている。それだけに、前原氏も「党として決まったときにはみんなで従うべきだ」とも発言、福島氏
も「インド洋での給油新法反対や格差是正などやることはたくさんある。そのことは変わらない」
と野党共闘への影響はないとの認識を示した。
民主党有力筋は「小沢氏の方針に反対の議員はいるだろうが、小沢氏としても手順を踏んで
党内議論をしていくはず。参院選で大勝し政権交代が間近なだけに、党を割るような議員は
でないだろう」というが、枝野氏らの動きが注目される。
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