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ニューデリー─中国の宗教政策に抗議するチベット人30人余りが10日、インドの首都ニューデリー市内にある中国大使館に侵入した。
インド警察当局と複数の目撃者、AP通信の記者が明らかにした。
チベット人の一部は正門を突破し、自分の身体を鎖で大使館敷地内の旗竿に縛り付けた。
赤い塗料スプレーで「チベット解放」と大使館の壁や正面玄関に書きつける者もいた。
一行は駆けつけた警官隊に取り押さえられ、大使館から強制退去させられた。
チベット人らは、中国政府によるチベット仏教の精神的指導者(ラマ)承認を義務付けた条例に抗議していた。
最高指導者ダライ・ラマを含めたラマの転生認定は何世紀にもわたり、選ばれた高僧の権限とされている。
チベット人らは、条例にダライ・ラマの影響力を弱める狙いがあると主張している。
ニューデリーでは今年8月にも、何千人ものチベット人が、来年の北京五輪と聖火リレーのチベット通過に反対する抗議デモを開催した。
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