07/10/11 15:06:59 IiLRiowJ0
小沢の考え方は、大体こんなんだったと思う
日本国憲法ってのは、国連憲章を下敷きに作られたもんだから、
考え方が似てるんだけど、その国連憲章には、個別的自衛権や
集団的自衛権とは別に国連主導の軍事行動というものが規定されている
この「国連主導の軍事行動」というものを、個別的自衛権や
集団的自衛権とは別個独立の「集団的安全保障」という概念で捉え、
日本国憲法は、戦争につながる「集団的自衛権」の行使は禁止してるが、
国連憲章も認めているところの「集団的安全保障」に参加することは、
憲法の国際協調主義に照らして問題がない、というのが小沢の考え方
この考え方に従えば、米国主導のOEFは、米国の「個別的自衛権」の行使であり、
それに友軍として参加することは、日本国憲法が禁止してるところの「集団的自衛権」
の行使に該当するから、憲法に抵触するということになる
他方、国連主導のISAFは「集団的安全保障」の問題であり、憲法の
国際協調主義に照らして問題がない、ということになる
よく小沢は国連を美化しすぎとか言われるけど、この考え方の巧妙なところは、
「米国主導のOEF」に参加してると、米国と同視され日本国内(例えば、東京)が
テロの標的になる惧れがあるけど、「国連主導のISAF」なら、間に国連をかます
ことで、米国との直接的な関係を断ち切ることができるから、米国と同視される
惧れがほぼなくなるってとこだろうね
ISAFはOEFに比べて危険な任務だから、人が死ぬかもしれないけど、少なくとも、
テロに対して無防備な日本国内がテロの標的になる可能性は低く抑えることができる
この点を重視してるとすれば、小沢はとてもリアリスティックな政治家だと
言えるかもしれない