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・「バラエティー番組は子どもに見せたくない」―。昨今のテレビ番組をめぐり、県内のＰＴＡ会長を
対象に県が実施したアンケートで、６割を超える会長が「見せたくない番組がある」と答え、
バラエティー番組を挙げた。「いじめの見本になる」「内容が低俗」などが主な理由。その一方で、
「見せたいと思う番組がある」と答えた会長も約７割いた。（保坂知晃）
アンケートは６～７月、無作為で抽出した２９５小中学校の会長を対象に実施。小学校９９校、
中学校５０校から回答（回収率５２・５％）を得た。
番組の評価について、６５・８％の会長が「子どもに見せたくないと思う番組がある」と回答。
６９・７％が「見せたいと思う番組がある」と答えた。
見せたくない番組名の回答を集計すると、「ロンドンハーツ」を筆頭にバラエティー系が上位に
並んだ。理由は「いじめにつながる」「弱いものをいたぶる」など、学校のいじめの助長を懸念する
声が多かった。
好ましくない内容を含む番組については、７４・８％が「放送時間帯の考慮」を要望し、約６０％が
番組冒頭や新聞のテレビ欄で注意喚起の表示を望んでいる。「現状のままでよい」と考える会長は
７・７％にとどまった。また、約４割が子どもがテレビを見る時間の長さや時間帯を制限している、と
答えた。
意見、要望では「内容より視聴率を重視」「影響力を自覚して番組作りしてほしい」「テレビ局側の
規制が必要」といった声が多かった。
一方、見せたい番組には教養、ドキュメンタリー系が多かった。見せたい７９番組中、３３番組
（４１・８％）がＮＨＫ。「知識が身につく」「多様な歴史観を伝えられる」「頭の体操になる」などの
理由を挙げており、テレビを教育の一助にしたい姿勢がうかがえた。
県男女参画青少年課は「テレビ局は、子どもにとって最も身近なメディアであることを自覚して
番組を制作してほしい。家庭でも、テレビを見る上で時間制限などの一定のルール作りが必要
ではないか」としている。
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