07/10/09 22:34:35 rKVs/z8+0
薄情な国、日本
「なぜ、私たちは助けてくれないのか!!」 空港で悲痛な叫び声が響く。
この日、ネパールから成田空港に到着した○○さんを待っていたのは、受け
入れ拒否という残酷な通知だった。
「手術も受けられず、国に帰っても、多額の借金で生活はままならない。
もう死ぬしかない。」と○○さんは語る。その肩は怒りに震えていた。
国で多額の借金を抱えて、渡航費用を工面し、日本にくれば、という一念で
渡航した人々は、今年だけで、のべ200家族を超える。その大半が、寄付金も
思うように集まらず、この異国の地で助けを求める声は、失意と怨嗟へと変わる
現実がここにはあった。
「日本の医療は、もうとっくの昔に崩壊しているんです。」東北大学の□□教授は
そう断言する。重症な患者を1人助けるために、日本人10人を見殺しにする。と
いう批判の声も根強い。
2007年、ネパール人の少女を救ったとき、日本中に溢れた歓喜は、発展途上国で
満足な医療を受けることが出来ない多くの家族を日本に呼び寄せる結果となった。
最初は、順調に集まっていた寄付金も、患者の数が増えるに従い、思うように集ま
らなくなってきた。「日本に来る患者をすべて助けて行くなら、今でも1兆円以上の
費用がかかる。とてもそんなお金は集まらない。」そう語る□□教授の顔には、
苦悩と疲労の影が色濃く見えた。
2年前、日本で手術を受けた△△さんは、今年、日本での滞在費が工面できず、
医療費の支払いが滞っている。「日本に来たときは、みんな、暖かく迎えてくれた、
だが、今ではまるで厄介者のように扱われている。」と△△さんは語る。「術後も、
長期間の治療が必要なことはわかっていたはず、飽きたら捨てられた。まるで
梯子をはずされた格好だ。日本人は我々をペットか何かのように見ている。」と
涙ながらに訴えた。
だが、治療を求めて日本へと渡ってくる患者は、年々増加の傾向にある。