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★携帯基地局 強まる反発
・延岡市大貫町5丁目にある携帯電話の中継基地局のアンテナをめぐり、地元住民が反発を
強めている。同地区では63人が原因がはっきりしない体調不良を訴えており、安全性が明確でない
電磁波への不安が根強いためだ。撤去を求める住民側に対し、携帯会社は「国の基準値内で
運用しており問題ない」として、互いの主張は平行線をたどる。住民側からは自治体に仲裁を
求める声も出始めている。
「『キーン』という耳鳴りがして、時々、胸がグーッと締め付けられるんです」。同地区に住む
岡田洋子さん(54)は昨年12月、異変を感じ始めた。
自宅は基地局のアンテナから直線で約45メートル。窓側に近づくと、その度合いが増した。
夜もなかなか寝付けず、睡眠導入剤を使う日々が続いた。情報誌で電磁波のことを知り、
窓にアルミ箔(・・・はく)を張ったレジャーシートをすき間なく張り付けて「防御」を試みたが、
症状は変わらなかった。
「逃げ場がない」。夫の澄太さん(58)も同じ症状を訴え、今年2月に十数キロ離れた場所に
転居した。引っ越して症状は和らいだが、自宅に戻れるあてはない。
ほかに症状を訴える人の中には、段ボール箱にアルミホイルを張り付けて、その中に頭を入れて
寝る人もいるという。
住民らによると、アンテナは高さ約4メートルで、KDDI(au)が昨年11月に3階建てマンションの
屋上に設置。その直後から周辺で耳鳴りや頭痛、後頭部の痛みなど、不調を訴える住民が続出した。
今年5月に住民が周辺の143世帯で独自に実施した健康調査で、体調不良を訴えた人は42世帯
63人に上った。原因として基地局からの電磁波を指摘する声が出た。(>>2-10につづく)
URLリンク(mytown.asahi.com)
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