07/10/06 15:42:12 LbF+fJv+0
「なぜ悪い人の弁護をするのか?」、「当事者間の争いごとになぜ弁護士が関わってくるのか?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、刑事裁判においては、被疑者・被告人が罪を行ったかどうかを証拠に基づいて認定しなければなりません。
もし無実の罪をかぶせられているのであれば、無罪獲得に向けた弁護人の活動が不可欠です。罪を認めている場合であっても、
適正な刑が科せられるよう、本人の更生可能性や反省の程度を裁判官に伝えることが重要になります。被疑者・被告人には公正な裁判を受ける権利、
弁護人を頼む権利があり、弁護士はこれらの権利実現のために最善を尽くすことが求められているのです。
民事事件においても、当事者の話し合いだけに委ねていたら、力の弱い人、法的知識のない人は泣き寝入りを強いられることになりかねません。
弁護士は「法的に守られるべき権利は何か」という観点から、依頼者の正当な利益を実現するため、ひいては社会正義を実現するために活動しているのです。
このように、弁護士は、「基本的人権の擁護と社会正義の実現」という使命に基づいて、市民の利益のまもり手としての役割を果たしています。