07/10/05 10:44:37 0
今の言葉で言えばグローバル、往年のそれで言えば地球規模の競技大会の元祖は、オリンピックだ。
地球を五大陸に区分して、オリンピック開催能力のある都市を順番に選んで、地球に生きる人間の
スポーツの祭典を開いてきた。
開催地の選定に当たっては、後進地域を除外せざるを得ないから、五大陸の中では、アフリカだけは、
まだ開催したことがない。アジアも長らく開催地に選ばれなかったが、日本の先進国入りの近いのを
見て取って、1964年に東京でアジア初のオリンピックが開催され、88年には韓国の成長が評価されて
ソウルが、そしていま中国の躍進が認められて明年の北京が、それぞれ開催地となった。
開催地の選定に当たっては、アフリカを除く4大陸の輪番という、暗黙の合意があると言われる。
その流れから12年のロンドンの次は、米州ニューヨークとの下馬評が高かったが、01年のテロで、
同市は失格した。
その代わりに立候補しているのがシカゴだ。現在オリンピック委員会等の最高意思決定機関に対し、
最も強い影響力を持っているのは、高額のテレビ放映料を武器とする米国の3大メディアであることと
相まって、16年はシカゴで決まりとの観測が有力である。
そんな情勢の中で、北京の次々回を東京でと主張しても、勝算はゼロに近い。これから2年間、巨額の
カネをかけて東京誘致のため、どんなに努力しても、無駄ではないか。
負けると分かっている戦に大金、それも都民と国民の税金を投入するよりは、そのカネを実効の
上がりそうな地域再生計画に投入する方が、日本のためになる。少なくとも東京誘致に税金を
使うべきではない。(大三)
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