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厚生労働省の薬事分科会は3日、国内初の注意欠陥・多動性障害の治療薬「コンサータ」
(一般名・塩酸メチルフェニデート)について、安全性や有効性を認めたが「向精神薬リタリンと
同じ成分が含まれており、リタリンと共に流通・管理体制を検討する必要がある」として、
製造販売の承認を留保した。
リタリンの乱用問題を受けた異例の措置。同省は、塩酸メチルフェニデートの適正使用に向けて、
分科会の下部組織の部会で早急に検討し、医療用麻薬並みの厳しい管理体制を導入する方針だ。
具体的には、各製薬会社が医師や医療機関を登録し、塩酸メチルフェニデートを取り扱える医師を
限定する仕組みを考えている。
コンサータは、ヤンセンファーマ社(東京都千代田区)が申請した治療薬で、海外66か国で承認
されている。部会が今年8月、「安全性や有効性は確認され、承認しても差し支えない」との結論
をまとめていた。
覚せい作用と依存性が指摘されるリタリンを巡っては過剰処方による乱用が問題となり、
東京都が先月、都内のクリニックに立ち入り検査を行い、製造販売元のノバルティスファーマ社も
「難治性・遷延性うつ病」の効能取り下げを検討している。
ソース:URLリンク(www.yomiuri.co.jp)