07/10/03 01:20:02 0
◇敗北が曲がり角
--国会での代表質問の開始直前で、辞任のタイミングとしては極めて問題があった。
後から考えればいろいろと言えるんでしょうが、一つの曲がり角は参院選で敗北した時だったと思います。
--参院選の当日、中川秀直自民党幹事長(当時)が公邸に行ったら、すでに麻生太郎外相(当時)が安倍前首相と会った後で、
続投が決まっていたと報道されている。
つじつまが合わないのではないでしょうか。「参院選の結果は政権の行方には関係ない」と言い出したのは、そもそも党執行部です。
「参院選は政権選択の選挙ではない」などとばかなことも言っていた。安倍さんにしたら、辞めるに辞められなくなった部分も
あったと思っています。いまさら党執行部が、安倍続投を麻生さんの責任にするのはおかしいと思います。
--麻生さん(前自民党幹事長)と与謝野さんによるクーデター説は、何だったのか。
クーデターは、その人を倒したら自分が得する状態で起こすもの。私がクーデターなんてばかじゃないかという話です。
安倍さんを倒したら、損するのは与謝野馨なんですから。人がやったやったと言って、クーデターを起こした人が他にいるんでしょう。
政局になると、頭が悪いなと思っていた人たちが急に頭を回転させて、思いもかけない行動に出たりする。そういう方たちを見ると
頭の良さというのもいろいろ種類があるんだなと思います。
◇政策にバイアス
--安倍政権が短命に終わった理由は?
安倍さんにとって残念だったのは、閣僚の失言などが相次ぎ、それが政権のイメージを壊していったこと。
最大のものは松岡利勝農相(当時)の自殺でした。日本人の美徳として、死者をむち打つことはしないものですが、
閣僚が閣僚の地位のまま自ら命を絶つほど政治家として無責任なことはないと思っています。