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福田康夫首相が1日、所信表明演説を行い、国会がようやく動き出した。しかし、参院選終了からのこの2カ月は、日本にとって何だったのか。
改造内閣最後の日々を安倍晋三前首相の最も近くで過ごした与謝野馨前官房長官(69)に聞いてみた。【松田喬和、太田阿利佐、坂巻士朗】
◇クーデター「ばかな話」
◇大衆迎合に陥った運営
--1カ月足らずの官房長官在任だったが、心残りは。
私は職人的にやっていましたから特にそういうものはありません。けれどおそらく安倍さんは、自分では口には出さない
無念さを抱えて総理の座を去られたと思います。結局、政策的な挫折ではなく、健康的なものだったと思います。
--辞意にまったく気が付かなかったのか。
変だなとは思っていましたよ。安倍さんは9月9日、テロ対策特別措置法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動の
継続問題について、「職を賭していく」と発言された。そのためこちらは新法の準備をしていて、月曜日(同10日)に
総理に報告に行きました。「何とかいけます」と報告したんですが、最後にぽつりと「官房長官はそう言われるけど、状況は
もっと厳しいんですよねえ」と言うんです。
「あれっ」と思ったけれど、辞めるという前提で聞いてないから意味が分からない。おれの説明が悪かったかな、と思いました。
翌日再び説明にうかがい、私としては断固として新法は通しますと申し上げた。ところが安倍さんは「与謝野さんも大きな
病気から立ち直って……」とか何とか、なんだか妙に湿っぽい話をなさる。こちらは「新法を通すぞ」と意気込んでいるのにです。
一緒にいた秘書官に、何か変だぞと言っていたんですが。
>>2-10に続く