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子への思いや親方への不信語る 急死力士の父が会見 '07/9/27
大相撲の時津風部屋で暴行を受け、死亡した時太山ときたいざん=
当時(17)、本名斉藤さいとう俊たかしさん=の父正人まさとさん(50)が二十七日、
東京都内で会見し、わが子を失った無念の思いを語った。
「やられてるなら、逃げれ、逃げれと言った」「親のエゴで頑張ってみたらと言ってしまった」。
スーツ姿の正人さんは、時々タオルで顔をぬぐい、時津風部屋を抜け出し、
新潟市の実家に帰りたがっていた斉藤さんを部屋に戻るように諭したことを何度も悔いた。
斉藤さんが六月二十六日に亡くなった後、正人さんは、
時津風親方が無断で遺体の火葬準備をしていたことを明らかにした上で、
遺体を肉親から遠ざけようとする行動に強い不信感を抱いたという。
週刊誌が部屋での暴行の事実を伝えた八月上旬、時津風親方が釈明のために自宅を訪問。
それまで「通常のけいこで死亡した」と説明していたが、
「ビール瓶で殴った」と淡々と話したことに、正人さんは「開いた口がふさがらなかった」と話した。
六月、自宅に戻ってきた斉藤さんに手作りの空揚げを振る舞うと
「久しぶりに食べたらうまい」と話した姿が今でも忘れられないという。
最後に斉藤さんと言葉を交わしたのは死亡する前日。
「僕いい子になるから、迎えに来て」。携帯から父に心から訴えるような声だった。
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