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福田康夫内閣は26日午前、皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て正式に発足した。国会中のため、
安倍晋三前内閣のほとんどの閣僚を再任・横滑りさせる居抜きとなった。「背水の陣内閣」誕生の裏には、
麻生太郎前幹事長の突出を嫌い、「反麻生」で結束した「新5人組」の老かいな動きがあり、人事でも彼らの影が見え隠れする。
「閣僚は政治資金の透明性を確保する責任が格段に大きく、厳格に対応してもらいたい。万が一、
疑惑を持たれる状況が生じた場合は、自ら説明責任を果たせるようにしてほしい」
福田首相は26日午前の初閣議で、閣僚に指示した。その表情には、安倍前内閣を最後まで揺さぶった、
閣僚らの「政治とカネ」の問題への不安感が漂っていた。
3年前に官房長官を退いた後、政権中枢から遠ざかっていた福田首相。今回の組閣や党役員人事では、
派閥(町村派)の名誉会長で「新5人組」の1人、森喜朗元首相と連絡を取り合った。
森氏は、内閣の要である官房長官を取りに動き、町村派会長の町村信孝前外相を押し込んだ。安倍前内閣では
官房長官と幹事長が他派閥だったため、安倍前首相の病状に関する情報が入らなかったことに激怒したからだ。
官房長官は大臣数人分の力を持ち、十数億円の官房機密費を差配できるポストでもある。
党内の一部は「福田内閣での森支配が強まった」と警戒する。
森氏を筆頭に、永田町で噂される「新5人組」とは、青木幹雄前参院議員会長と中川秀直元幹事長、古賀誠選対委員長、
山崎拓元副総裁の5人を指す。「山崎氏が野中広務元幹事長と入れ替わる」との説もある。
森氏は小泉内閣以後、「首相の後見人」を自任するキーマンで、青木氏は議員会長退任後も「参院のドン」として君臨する。
中川氏は森氏側近の寝業師、古賀、山崎両氏は「反安倍・麻生」を掲げた派閥領袖だ。そして、「影の宰相」と
呼ばれた野中氏は政界を引退しているが、永田町に隠然たる影響力を依然、誇っている。
永田町事情通は「安倍前首相の突然の辞意を受け、当初は麻生氏が優勢だったが、このメンバーが『反麻生』で一致し、
『福田支持』で動いたことで戦況はひっくり返った」と語る。
>>2以降に続く
ソース:URLリンク(www.zakzak.co.jp)