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★都知事飲食費、１人４万２千円は違法ではない…東京高裁
東京都の石原慎太郎知事らが私的な飲食に交際費を支出したとして、都内の市民団体メンバーが、
計約１２００万円を返還するよう求めた訴訟の控訴審判決が２６日、東京高裁であった。
宮崎公男裁判長は、１人当たり約４万２０００円の飲食について、「社会通念を逸脱するほど高額とは
認めがたい」と述べ、約４０万円を返還すべきとした１審・東京地裁判決を変更し、石原知事らに約５万
８０００円を返還するよう命じた。原告側は上告する方針。
訴訟で原告側は、２０００年６月から０３年１２月、石原知事や秘書らが出席した飲食７８件について、
違法に知事交際費が支出されたと主張していた。１審判決は、このうち２件について、違法な支出と
認定した。
この日の判決は、２件のうち１件が羽田空港国際化に関する意見交換のための会合だったことを
踏まえ、「１人当たり４万２０００円を超える飲食代は相当高額だが、高度の政策判断が必要な方針
決定にかかわる問題について開かれており、違法とは言えない」とした。
一方、テレビ番組のプロデューサーを招いて１人当たり約１万９０００円で開いた飲食については、
１審同様、違法とした。
原告の市民団体代表、石田千秋さん（７５）は「４万円の飲食が違法でないという判断にがく然とした。
裁判長は、食うや食わずの庶民の暮らしを分かっていない」と判決を批判。一方、石原知事は「交際費
支出については透明性の向上に努めており、過去の支出についてはこれ以上争わない」とコメントした。
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