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★神戸新聞でシステムダウン 京都新聞を題字変更し配達
神戸新聞社(神戸市)は22日、紙面制作システムがダウンし、同日付の夕刊(約25万6千部)の
制作を京都新聞社(京都市)に依頼して発行したことを明らかにした。輪転機などには異常がなく
印刷は神戸新聞社で行った。両社は災害などによるシステムダウンに備え、94年1月に「新聞発行
援助協定」を結んでおり、同協定に基づく制作依頼は、95年の阪神大震災以来2回目。22日夜に
なっても復旧せず、23日付朝刊も京都新聞社の協力で発行する。
神戸新聞社などによると、22日午前8時ごろ、記事や写真のレイアウト(割り付け)をしたり見出し
をつけたりするシステムが起動しなくなった。復旧の見込みがたたなかったため、同11時すぎ、
京都新聞社に紙面制作を要請した。
紙面の大半は京都新聞社と同じ記事などを使い、題字や広告のほか、1面と社会面の記事の
一部を神戸新聞のものに取りかえ、ページ数を通常の12ページから8ページに減らした。
京都新聞社で制作した紙面のデータを神戸新聞社に送り、同社で印刷、発送した。印刷終了が
大幅に遅れ、配達は最大で3時間ほど遅れたという。
システム復旧のめどが立たないため、神戸新聞社は同日、翌日付朝刊(約56万部)のレイアウト
などの作業にあたる編集局員ら5人を京都新聞社に派遣し、同社の協力で紙面制作した。ページ数
は減らすが、神戸新聞の記事の割合は増やすという。
神戸新聞社広報部の担当者は「阪神大震災で協力してもらって以来、京都新聞社と密な関係を
保ってきたことで、今回も何とか夕刊を発行することができた」と話した。
日本新聞協会が発行する雑誌「新聞技術」によると、災害や事故発生時に紙面制作や印刷代行、
輸送支援などをする「相互援助協定」を結んでいる新聞社は、阪神大震災以降増加しており、
同協会の会員社同士では、04年時点で50社以上が協定を結んでいるという。
朝日新聞 2007年09月22日
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同じ記事が並ぶ京都新聞と神戸新聞
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