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・京都府警南署の巡査部長(45)が京田辺市の自宅で、手おので首を切られて殺害
された事件で、田辺署が殺人容疑で逮捕した二女(16)が、黒ずくめの衣装などが
特徴の“ゴシック・ロリータ(ゴスロリ)”に興味を示していたことが19日、分かった。
かつて将来の夢を漫画家とし、専門学校でビジュアルデザインを学んでいた二女が、
ゲームソフトやコミックから、殺害の着想を得た可能性も指摘されている。
二女はは中学2年以降、この個性的なファッションにひかれていたという。
「ゴスロリ」は、今月2日に大麻取締法違反で逮捕された作家・嶽本野ばら氏の代表作で
映画化された「下妻物語」でも取り上げられたファッション。ふわりと広がったスカート、
フリルやレース、大きな帽子や日傘が特徴で、その基本は「黒ずくめ」。
今回の事件で二女は犯行に及ぶ前、パジャマから「黒いワンピース」に着替えていた
ことが判明していた。
また、二女は中学の卒業文集に将来の夢を「まんがか。」などと記していたが、事件の
背景として漫画やゲームソフトからの影響もささやかれている。
関連を指摘されている作品は、村落で起こる連続怪死事件をモチーフにしたもの。
最初はゲームソフトとして人気になり後にコミックやアニメ、小説化もされた。
作品の中で少女がおのを使う場面があり、二女がここから着想を得たのでは?との
憶測を呼んでいる。
ジャーナリストの井上トシユキ氏も、二女が前出のゲームソフトなどから影響を受けた
可能性を指摘。加えて「ゴスロリ系」少女の特色として「魔術、呪術的なものへの関心」や
「過剰な潔癖性」をあげた。
井上氏はゴスロリ少女の一般的な性質について「耽美主義、退廃的でひねくれた
ロマンチシズムを持ち、自分はピュアだが世の中は腐っているという思想」と解説。
二女が父親の女性関係に言及した点から「自分が潔癖で、他人や世の中が許せないと
いう刃が、父親に向かった可能性がある。特に16歳で、女子特有の不安定な時期でも
ある」とした。(一部略)
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