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2007年9月20日(木) 朝刊 27面
給水口に吸い込まれ死亡/儀間ダム
十九日午後三時ごろ、久米島町比嘉の儀間ダム内で、浄水場につながる送水パイプの
水漏れを点検するため水深一メートル地点にある給水口にふたをしようとした同町仲泊の
町役場水道課職員、前原盛也さん(38)が腕を吸い込まれて身動きが取れなくなった。
駆け付けた消防隊員に救助されたが、搬送先の病院で間もなく死亡が確認された。
那覇署は二十日に現場検証や遺体の司法解剖し、詳しい事故原因などを調べる。
儀間ダムは農業用水や生活用水に使われている。同町では、十五日に台風11号の
直撃を受け、送水パイプが破損し水漏れが起きていたという。
町役場によると、前原さんは別の職員一人と一緒に作業していた。破損した送水パイプを
点検するため、別のパイプの給水口にふたをしようとしたところ、誤って腕を吸い込まれた
とみられる。もう一人の職員が引き上げようとしたが、救助できなかったという。
那覇署によると、送水パイプは塩化ビニール製で、直径は約二十センチ。前原さんは素潜りで
水の中に入りカラーコーンでふたをしようとしたという。
久米島町では同日夜、平良朝幸町長ほか課長級の管理職が緊急会議を開き、大田治雄副町長から
事故状況について報告を受けた。平良町長は「職員が警察から事情を聴かれている段階で、
具体的なことはまだ分かっていない。現段階では、現場での安全管理を徹底するように指示した。
今後の警察の調査結果を待ちたい」と話した。
沖縄タイムス
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