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安倍晋三の退陣と「麻生クーデター」説の怪(日経記者による長文です)
URLリンク(www.nikkei.co.jp)
「誰がそんなことを言っているんだ?そんなことはない」。東京・信濃町の慶応大病院。
入院中の首相・安倍晋三はベッドの上で少なくとも2回、こうつぶやいている。「そんなこと」とは
「麻生クーデター」説である。参院選大敗後も安倍を支え抜くとささやいた自民党幹事長・麻生太郎が
実際は内閣改造人事や政権運営で首相の実権を奪い取り、安倍は「だまされた」と叫んで政権を投げ出した―。
ポスト安倍政局で一夜にして麻生を劣勢に追いやったこの「物語」を安倍自身がいま、否定する。
検証すればするほど、奇怪な裏側が見えてくる。
参院選当日から敷かれていた「麻生包囲網」
「麻生クーデター」説は12日午後、安倍が辞意を表明した直後から流れ出した。
「安倍が11日に面会した自民党の有力議員に『麻生にだまされた』と漏らした。突然の辞意は権力を
簒奪(さんだつ)した麻生へのせめてもの抵抗であり、憤死なのだ」と言う骨子だった。
さらに自称「安倍の最側近」までが同様の「だまされた」説を口にしていると言う。誰もが一目置く
「有力議員」や「安倍最側近」が発信した情報と受け止められたからこそ、瞬く間に永田町に広まった。
それだけではない。「麻生クーデター」説が浸透しやすい政治的な素地が確かにあった。
まず麻生自身に戦略的な失敗があった。麻生は12日午後の記者会見で、10日夕の党役員会後に安倍から辞意を
打ち明けられていたと明かした。自身の出馬について聞かれると「ガハハハ、まだ聞くのは早すぎるし、
答えるのも早すぎる」と場違いな笑顔を見せた。ポスト安倍の総裁選の日程を「14日告示-19日投票」と
言う超短期決戦でまとめようとしてもいた。ここから2日前に安倍の辞意を知ったうえで「ここは緊急事態なので
麻生しかいない」と安倍後継への一気呵成の流れを周到に仕組んだのではないか、と疑心暗鬼が渦巻いた。
>>2-10ぐらいに続きや関連スレなど