【政治】 “民主党、政権交代の布石” 小沢代表、民主党議員&支援者ら1000人で中国訪問へ★2at NEWSPLUS
【政治】 “民主党、政権交代の布石” 小沢代表、民主党議員&支援者ら1000人で中国訪問へ★2 - 暇つぶし2ch215:名無しさん@八周年
07/09/19 18:47:01 uXTZ8MSG0
>>157
伸びしろと言ったのは、まだ本格的な工業化・市場開放が行われていないということと、
人口成長率から考えれば、2020年から30年ごろに両国の人口が逆転するということからの、
ごく単純な話で、経済学的に緻密な根拠があって言ったわけではない。
(実際、中国は一人っ子政策などの影響により、深刻な少子化に悩まされるだろうと言う予測もある)

確かに、産業構造としてはインドは製造業比率が低く、それが成長の妨げになっている。
しかし、まず第一に知識集約型のIT産業が成長しているのは中国にない利点であり、
第二に国際語として通用している英語の能力が高いことも、潜在的な国際競争力となるだろう。

中国の産業構造の問題点は、地方間の格差が挙げられる。
たとえば、内陸部でも鉱物資源が集中している地域でも、鉱工業の発達が立ち遅れているのに対し、
鉱物資源の存在しない沿岸部で鉱工業が行われている。
一次産品の加工を現地で行わず、FDIが集中する沿岸部までわざわざ輸送するのは、
単に非効率であるだけでなく、地域間の格差を広げる原因となっている。
(産業構造の地域格差については、王在喆のスカイラインチャートによる論文が、視覚的にクリアでわかりやすい)
実際、インドではないが、ブラジルとの地域格差を比較した、加藤弘之氏の論文がある。
(ネットで閲覧可能。URLリンク(www.rieb.kobe-u.ac.jp) )

こうした格差は他国にない、地方政府の卓越した独立性によって生じている。
胡鞍鋼が世界週報(96年4月号)で発表した論文によれば、
中央政府の管轄下にある財源は改革開放によって減少しており、
いまや崩壊直前のユーゴスラビアと同水準にまで低下しているのだと言う。
これに対して、加藤氏は「歴史的に異なるユーゴスラビアとの単純な比較はできない」と反論しているが、
地方で頻発する農民一揆は、この格差が構造的・長期的な中国の特殊性によるものであり、
中国を分裂に導く可能性を如実に示している。
(たとえば、興梠一郎『現代中国 グローバル化の中で』など)
致命的な地域格差が生じている現代中国は、体内に爆弾を抱えているに等しい状態にある。
そうした国家と組むことが国益にかなうとは思われない。


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