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「偽ブランド品」を売りつけ、高額請求 神戸・高3自殺 2007年09月19日05時55分
神戸市須磨区の私立高校で7月に飛び降り自殺した同高3年の男子生徒(当時
18)が、同級生らから金を要求されていた事件で、この生徒が、恐喝未遂容疑で
逮捕された少年(17)とは別の同級生から、偽物とみられるブランド品を売りつ
けられ、高額の代金を請求されていたことが、兵庫県警の調べでわかった。飲食店
で、生徒が同級生らから度々おごらされていたことも判明。県警は生徒が金の工面
ができず追いつめられたことが、自殺の一因とみている。
調べによると、生徒は2年生の時、同級生の1人からブレスレットを5000円
で購入した。その後、同級生は携帯電話のメールで「ブランド品だから」と数万円
の追加支払いを再三要求。生徒は「偽物だからそんなに高額は払えない」と拒んで
いたという。生徒は現金を要求されたことを示唆する遺書を残しており、この同級
生の名前も記していた。
これとは別に、関係者によると、生徒は「偽物のルイ・ヴィトンやグッチの財布
を数万円で買わされた」と漏らしていた。春ごろから、金策のため学校に無断でア
ルバイトをしていたという。
また、生徒はほかの同級生らと週に3、4回、学校近くのお好み焼き店を訪れ、
全員分をまとめて支払うことが多かった。1人で来店し、3、4枚買って帰ること
も度々あり、店員に「パシリ(使い走り)で来ている。代金は友達からもらってい
ない」と話していたという。
店員は「グループから外されるのが嫌だったんじゃないか。人が良く、断るのが
苦手のようだった」と話している。
自殺した生徒は、うそをついたら金を払うという「罰ゲーム」を同級生らと約束
していた。17日に恐喝未遂容疑で逮捕された少年は県警の調べに、「初めは冗談
のつもりだったが、次第に遊ぶ金がほしくなって、本気で金を脅し取ろうと思っ
た」などと話しているという。(朝日)