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＜自民総裁選＞予備選「総取り方式」は１１都県連
２３日に行われる自民党総裁選で４７都道府県連のうち約９割にあたる４２都道府県連が何らかの形で
予備選を実施し、党員投票を行うのは３５都道府県連にのぼることが毎日新聞の調査で分かった。
ただ、各都道府県連に配分された３票すべてを予備選で勝った候補に投票する「総取り」方式は
１１都県連にとどまり、２６府県連が得票の割合に応じて配分する「ドント」方式を採用するなど、
１人の候補に地方票が必ずしも集中しにくいことも同時にわかった。予備選の結果を総裁選前に
公表するのも東京、兵庫など７都県連にとどまった。
福田康夫元官房長官と麻生太郎幹事長の２人が立候補している総裁選は国会議員３８７人（衆院３０４人、
参院８３人）に各１票、４７都道府県連に各３票（計１４１票）の計５２８票で争われ、２３日の
両院議員総会で投開票される。国会議員票で圧倒する福田氏が優位な情勢となっており、地方票の動向が焦点となっている。
予備選は党総裁選挙管理委員会が１３日付で各都道府県連に「可能な限り党員・党友の意見集約に努め、
選挙結果に反映されるよう協力をお願いする」と文書で開催を求めた。この結果、３５都道府県連が
党員・党友を対象に実施、７県連が党支部長などに限定して投票を行う。福田氏、麻生氏の地元の
群馬、福岡に福島、茨城、山口を加えた５県連は予備選を行わず、群馬は福田氏に、福岡は麻生氏にそれぞれ３票すべてを投票する。
一方、党本部は国会議員が予備選の結果に影響されることを避けるため、１５日付で各都道府県連に
結果の事前公表を禁止する文書を通知した。このため、千葉県や大阪府など２７道府県連が
事前公表しないと回答。党員の詳しい投票結果が分かるのは総裁選終了後になる。総取り方式が
１１都県連にとどまったことと合わせ、総裁選投票前に地方の支持をテコに一方的な流れを
起こすことは両陣営にとって難しそうだ。【まとめ・田中成之】
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