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人口増による公立小学校の教室不足が課題となっている西宮市。校舎の増築が難しく、
市内で最も深刻な状況にある市立大社小学校(同市桜谷町)では、隣接する小学校への
校区変更が検討されている。市教委は19日に具体案を示す予定だが、小学校区は
地域社会の単位ともなっており、変更に反対の声も根強く、地域住民も巻き込んだ問題に
発展しつつある。
同小学校の校区は西宮市街地の北西部。阪急神戸線北側の閑静な住宅街だ。校区内には
12地区あるが、うち4地区を校区変更する案を19日に市議会や地元に報告する。
児童増を受け、同小学校ではグループ学習で使うワークスペースに仕切りを設けて普通
教室に転用してきた。だが、同小学校の校庭は1周100メートルトラックがぎりぎり入る
広さしかなく、プレハブ校舎を増築する余地がない。93年に改築したばかりの校舎を増改築
することも「全市民の理解は得にくい」(市教委)。そこで浮上した方法が校区変更だった。
PTAは7月上旬、校区変更が市教委内で検討されていることを保護者に説明した。隣の
小学校の校区と接する地区の自治会が開いた説明会では、「大社小学校だからマンションを
買った。変更されれば引っ越す」との意見も出た。校区変更に慎重な取り組みを求める署名を
市教委に提出する地区も複数あった。背景には、小学校区単位で組織されている各種団体が多く、
校区が地域社会の区割りにつながることもあるという。
西宮市では、阪神大震災で被災した家屋や景気低迷で企業が手放した社宅の跡地に不動産
業者がマンションを次々と建設。震災直後に約39万人だった人口は約47万6千人まで増え、
公立小学校の教室不足が生じた。
大社小学校では震災直後の児童数430人が現在約700人(通常学級22クラス)に増加。
市は05年4月施行の要綱で、大社小学校区を10戸以上の共同住宅の建設を抑制する
「受入(うけ・いれ)困難地区」に指定したが、現状の校区では13年度に900人を超える見込みだ。
引用元【全文はリンク先参照】
URLリンク(mytown.asahi.com)