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麻生八方塞がり…党が選挙運動“封殺”
電話作戦OK、ビラ配布ダメ「これは謀略だ」
自民党総裁選の選挙運動をめぐり、麻生太郎幹事長の陣営が八方ふさがりの状態に置かれている。
平日の街頭演説や文書の配布禁止など、政策を訴える手段を次々と奪われているのだ。
麻生氏支持議員の1人は「これは謀略だ」と怒りをあらわにするが、有効な打開策は見えていない。
「文書の配布ができないなら政策論争にならないではないか。人手のかかる電話作戦がよくて、なんで文書がダメなんだ」
麻生陣営関係者はこうため息をつく。
党選挙管理委員会は立候補を受け付けた15日付で、平日の街頭演説禁止のほか、ビラの配布自粛などを両陣営に通知した。
その理由は、「本来であれば国会審議をしているはずなのに、していないことで国民に迷惑をかけている。
派手な演出をすると国民や野党の批判を招く」(選管関係者)というもの。
福田氏が国会議員票だけで過半数を制する勢いのなか、「世論」頼みの麻生氏にとって、規制は障害でしかない。
17日には選管に、ハンドマイクや「麻生太郎」と書いたのぼり旗の使用を求めたが、却下された。
おまけに、14日までに発送した文書についても選管から口頭注意を受ける始末。
麻生陣営は「自粛の協定は15日付で問題はない」と釈明しているが、福田陣営は「禁止されることが
分かっていて送ったのは問題」と反発、一触即発の事態となっている。
麻生陣営の鳩山邦夫選対本部長は「過去の総裁選でこんな規制はなかった」と反発を強めているが、
こうした中、麻生陣営が期待を寄せていたのが安倍首相の退院だ。
>>2以降に続く